学生生活支援 (医療看護学部)

健康管理・健康相談

学業を行っていくには、心身ともに健康であることが重要です。大学に入学したことによって、通学時間や生活のリズムが大きく変化することもありますから、 体調には十分注意してください。健康安全推進センター(保健室)では、健康に関する相談窓口の他、健康診断、応急処置、医学部附属病院への紹介などを行っています。

定期健康診断

毎年、全学年を対象に定期健康診断を実施しています。自分の健康は自分の手で管理し、進んで健康診断を受けて ください。定期健康診断では、浦安キャンパスにおいて胸部レントゲン検査(全学年)、血液検査(1年生)、尿検査(全学年)などを実施します。1~4年次 の病院実習では、胸部レントゲン検査で肺結核などの感染性の病気がないこと、麻疹、流行性耳下腺炎、水痘、風疹、インフルエンザに対する抵抗力があることが求められます。定期健康診断は必ず受けてください。

健康保険証

親元から離れて生活をする学生は、必ず「健康保険遠隔地被保険者証」の交付を受けてください。この保険証は、 親元から離れてその家族の一員が生活する場合に、健康保険組合等が発行するもので、緊急時の医療費負担を少なくするためのものですから、必ず発行しても らってください。在学証明書を添付して申請します。

  1. 国民健康保険の場合:国保116条申請書を世帯主の市区町村役所に提出して、「被保険者証(学)」の交付を受けてください。
  2. 社会保険の場合:遠隔地被保険者証交付申請書を世帯主の勤務先に提出して、「被保険者証(学)」の交付を受けてください。
  3. その他の健康保険については前2号に準じます。

浦安キャンパス健康安全推進センター(保健室)

学生の心身の健康を管理し、かつ健康保持に関する相談等に対応するために、健康安全推進センター(保健室)を設けています。1階中庭に面した所にあります。開室時間は9:30~16:30です。
最近食物アレルギーの学生が増えています。アレルギー体質の学生は情報提供をお願いします。
また、学内で負傷したり、気分が悪くなったときは、校医、保健室看護師、または教員が容態をみて、対応します。また休養が必要な場合は、保健室のベッドが利用できます。さらに、容態が悪い場合には、順天堂浦安病院などへの受診を手配します。

実習中の感染対策について

1年生は健康診断時に麻疹、流行性耳下腺炎、水痘、風疹ウィルスの抗体、B型肝炎ウィルスの抗原、抗体(HBs抗原、HBs抗体)の血液検査を行いま す。また、インフルエンザは毎年10月~11月に全学生を対象にワクチン接種を行います。病院実習中、特に小児病棟や保育園・幼稚園の実習での感染対策と して、また、国家試験前の体調管理としても大切です。接種日時はJUNTENDO PASSPORTで掲示しますので、副反応等のある学生を除いて接種するようにしてください。副反応のある学生等、接種しない学生は保健室まで連絡してく ださい。
また、流行性角結膜炎、マイコプラズマ感染症、百日咳、感染性胃腸炎等も実習中の感染対策上、重要な感染症です。罹患時や感染の疑われる場合は、すみや かに担当教員に連絡してください。詳細な説明は実習前のオリエンテーションで行います。感染症罹患時の自宅療養期間は原則として実習施設の感染対策マニュアルに準じます。

附属病院での実習と免疫について

  1. 流行性ウィルス性疾患に対する免疫をもっていること
    EIA法(IgG)で抗体価が陽性であっても低い抗体価では発症を予防できない可能性が高く、麻しん・風しんについては、予防接種によりブースター効果が得られる高い値が目安となります

    流行性ウィルス性疾患の判断基準[EIA法(IgG)]の目安
    疾患名基準を満たさない(陰性)基準を満たさない(陰性ではない)基準を満たす
    麻しん陰性(2.0未満)擬陽性(2.0~3.9)
    もしくは16.0未満の陽性
    16.0以上
    風しん陰性(2.0未満)擬陽性(2.0~3.9)
    もしくは8.0未満の陽性
    8.0以上
    水痘陰性(2.0未満)擬陽性(2.0~3.9)陽性(4.0以上)
    流行性耳下腺炎陰性(2.0未満)擬陽性(2.0~3.9)陽性(4.0以上)

    「日本環境感染学会 医療者のためのワクチンガイドライン 第3版」に基づき作成

    *アレルギー体質やワクチンに副反応等あり、ワクチン接種のできない学生は除きます。


  2. B型肝炎ウイルスに対する免疫をもっていること
  3. 季節性インフルエンザウイルスに対する免疫をもっていること

実習中の感染症罹患後あるいは曝露後の管理について

就業(就学)自粛期間の一覧

(各疾患に対する免疫があれば、曝露後の対応は不要です。)

疾患名区別就業(就学)自粛期間
季節性インフルエンザ罹患発熱から5日間
曝露後最終曝露日から3日間
麻しん罹患発疹出現後から4日間
曝露後曝露後7日目から21日目まで
風しん罹患発疹出現後から4日間
曝露後曝露後14日目から21日目まで
水痘(帯状疱疹)罹患発疹が痂皮化するまで
曝露後曝露後14日目から21日目まで
流行性耳下腺炎(ムンプス)罹患耳下腺腫脹から5日間
曝露後曝露後16日目から18日目まで
流行性角結膜炎(EKC)罹患罹患期間中(医師の診断により変更)
感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)罹患消化器症状消失後から48時間(※1)
マイコプラズマ罹患投薬開始から5日間(※2)


就学自粛期間の間、部活などの課外活動は、療養による安静と他学年への伝播防止の観点から、一切禁止とします。

※1
ただし、細菌性食中毒の起炎菌が検出された場合(ウイルス性以外の場合)、病院実習中の学生は、食品衛生関連法規に準じ、5日間の抗菌薬治療終了後に48時間以上経過してから便培養を提出し、24時間以上の間隔をあけた連続2回の便培養陰性化を確認するまで就学停止とします。なお、病院実習以外の学部授業については、症状消失後48時間経過すれば出席可能とします。診断書を提出してください。

※2
マイコプラズマの場合、症状が軽微で院内に立ち入らない学生は、マスク着用して授業・試験・実習に限り就学を認めます。診断書を提出してください。

キャンパス(附属病院敷地内を除く)の感染対策について

キャンパスにおいても感染対策を行っています。海外旅行時の赤痢等も含め、感染症や海外旅行時の赤痢等、感染症罹患時は、すみやかに事務室まで連絡して ください。自宅療養期間は学校保健安全法に準じますが(季節性インフルエンザ:発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで、百日咳:特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで、など)、不明の場合は保健室まで問い合わせてください。なお、感染症状が疑われる場合、感染拡大の危険がありますので、登校前に受診しましょう。