2021大学院教育要項
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科目コード 精神看護学特論Ⅰ(精神医療福祉論) Psychiatric and Mental Health NursingI 2091 科目区分/単位数 履修年次 必修・選択 受講場所 専門科目/2単位 1,2年次/前期 選択/精神看護CNS必修 本郷〇 科目責任者 岡本 隆寛 担当者 岡本 隆寛 先修要件 なし キーワード 精神保健医療福祉、 人権擁護、アドボカシー、リカバリーモデル、ストレングスモデル、アウトリーチ支援事業、地域精神看護 授業概要 わが国の精神障害者への処遇と精神保健医療福祉の法制度、施策の歴史的変遷について理解を深め、倫理的問題、人権擁護について学習する。さらに現行の法律と医療福祉施策について学習し、精神保健福祉施設での活動内容を調べ、医療と福祉の連携の実際を検討することによって、今後の課題と専門看護師の役割について検討する。また、地域での精神看護専門看護師の活動を見学し、医療と福祉の連携のあり方、ならびに専門看護師の役割や方向性についてディスカッションを行う。 到達目標 1. 精神障害者に関する制度、施策の歴史的変遷について説明できる。 2. 地域で生活する精神障害者の医療福祉の現状と課題を明確にできる。 3. 精神障害者に対する国内外の地域生活支援について比較検討できる。 4. 精神科看護における倫理的問題および精神障害者の人権擁護について理解できる。 5. 現状の精神障害者の地域生活支援とリカバリー・ストレングスモデルを用いた支援について比較検討できる。 6. 地域に根ざした精神専門看護師の活動の実際から、地域で求められている卓越した看護実践とは何かを明らかにできる。 授業外学習 1. 精神科医療における処遇と倫理的問題について歴史的変遷を辿ってまとめ、人権擁護のあり方について自分の考えを明確にしておく。 2. 医学モデルとリカバリーモデルの相違について文献を通して整理しておく。 3. わが国の施策であるアウトリーチ支援事業の可能性について文献を調べ、自分の考えを明確にしておく。 ※各授業につき予習90分、復習90分を目安とする。 テキスト 参考文献 1) 向谷地生良(2009).統合失調症を持つ人への援助論,金剛出版 2) チャールズ・Aラップ.田中英樹監訳(2009).ストレングスモデル,金剛出版 3) 白澤政和(2009).ストレングスモデルのケアマネジメント,ミネルヴァ書房 4) 浦河べてるの家(2009).べてるの家の当事者研究,医学書院 5) 藤野邦夫、藤野ヤヨイ(2006).裁判事例に学ぶ精神科看護の倫理と責任,精神看護出版 6) 斎藤環(2015).オープンダイアローグとは何か,医学書院 7) 大熊一夫(2006).精神病院を捨てたイタリア捨てない日本,岩波書店 8) 高木俊介ACT-Kの挑戦 ACTがひらく精神医療・福祉の未来,批評社 9) 伊藤順一郎リカバリーを応援する個別就労支援プログラムIPS入門,コンボ 10)松沢病院編著(2020).「身体拘束最小化」を実現した松沢病院の方法とプロセスを全公開 ,医学書院 成績評価の 方法・基準 授業外学習である精神社会福祉施設見学のレポート 20% プレゼンテーションの内容とディスカッションでの参加度 50% 課題レポート 30% 課題レポートについては、2週間以内にフィードバックを行う。 成績評価基準 1.精神障害者の地域生活支援について医学モデルとリカバリー・ストレングスモデルの違いを説明できる。 2.地域に根ざした精神専門看護師の活動の実際から、地域で求められている卓越した看護実践とは何か説明できる。 備考 関連法規及び、制度、統計データはインターネット等を用いて最新情報を入手しておくこと 講義13-15回目 地域にある精神医療福祉施設内で参加観察を行い、以下の目的と内容に取り組む。① 現在の精神科領域で施行されている法律と制度がどのように運用され、収容/保護政策から地域定着支援への流れの中で、障害者や家族の人権がどのように擁護されるようになったのかを学習し、現在残されている課題について考察する。 ② 地域精神保健活動の一環として、精神障害の対策である予防概念と地域での取り組みの実際について知る。 ③ 精神障害者の地域生活を支援、定着させる体制として、精神科医、心理士、保健師、精神保健福祉士等の専門職や専門機関との連携とマネジメントの実際を見学し、その中で精神看護専門看護師の役割を明らかにする。さらに今後期待される機能について考察する。 - 202 -

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