2022年度 大学院教育要項
100/430

開講学期1,2年次/後期単位数2単位代表教員日下 華奈子ナンバリング科目名家族関係論必修・選択選択英語科目名Family Relationships対象学年1年担当教員授業概要全体内容 「家族」という概念は社会、文化によって多様な意味を有する。こと近年においては「家族」「家族機能」が私たちのQOLに寄与することも注目されてきている。その背景には、従来、個人内で理解されてきた心理的、行動的な問題が、家族、社会といった個人を超えた高次のシステムの視点、さらには家族の関係性の視点を導入したことにより、よりよい支援に結びつくことが実証されてきた経緯があるからだ。 さらに、個人のライフサイクルと家族の発達段階、家族のライフサイクルと並行してみてゆく視点は、個人のクライシスへの理解をより促進することにも役立つ。 本科目では、多様な様相を呈する「家族」の概念、文脈の理解に努めるとともに、医療保健領域において、どのような家族問題がテーマとして扱われるのか、その家族問題に対してどのようにアプローチしているのかを概観する。そこから今後期待される家族支援とは何かについて考察を深めていくことを目的とする。 古くは「精神疾患」や「症状」が家族病因説と捉えられていた時代を経て、現在では家族機能をどのように支援に役立てゆくか、に至った研究や最新の知見を紹介し、現代の家族支援の在り方を具体的な事例を用いて紹介する。 家族関係をみる、さらには関係性をアセスメントするとは具体的にどのようなことなのか、について、ロールプレイや教材を用い、臨床場面で活用できる技法を習得する。 また、自身の専門性と絡めた積極的な議論を期待する。到達目標1.家族とは、何かを理解できる。2.現代の家族問題について理解できる。3.家族システムについて、理解できる。4.家族アセスメント、関係性へのアセスメントの方法を理解できる。5.家族の発達周期に生じやすいクライシスについて、プレゼンテーションできる。6.医療保健領域で必要な家族支援の技法について習得できる。7.医療保健領域で必要な家族支援の役割について理解できる。8.家族支援における他領域との連携について理解できる。9.上記について、最近の知見をもとに討議できる。日下 華奈子授業形態講義成績評価の方法評価方法期末レポート(20%)、講義内での取り組み(60%)、日々の学習状況(20%)日々の学習状況に照らし合わせながら主として評価はレポートを重視する。評価基準1.システム論を説明できる。 試験・課題に対するフィードバック方法授業の位置づけ疾患による家族内で生じるストレス、さらには家族の持つ資源「レジリエンス」を見立て、援助要請が乏しい患者または家族とどう繋がるかについ、家族システム、関係性の視点を用いて具体的かつ実践的なスキル獲得を目指す。ディプロマ・ポリシー、コンピテンシーとの関連DP1-看護学の専門分野に関する研究に高い倫理観をもって取り組む研究能力学修上の注意1.開始前に、社会環境の変化が家族に及ばす影響について、予習しておくこと。2.家族周期、家族発達段階について、予習しておくこと。3.自身の専門性について考えておくこと。※各授業につき予習90分、復習90分を目安とする。特になし参考文献講義内での質問に対しては講義内で扱う。コメントについては出席者の専門療育に応じたコメントをする。出席者からのコメントや考察をもとに議論を深めていく。最終レポートとして本講義での知見を実践や教育にどのように行かせるかについてのまとめや考察を求める。テキスト書名著者出版社ISBN備考備考テキストはあると望ましいが、必ずしも購入の必要はない。希望者はオリエンテーション時に購入希望を受け付ける。家族療法テキストブック 日本家族研究・家族療法学会編 金剛出版講義内で適宜紹介する。(海外文献も含)その他連絡先・オフィスアワー随時・講義前に講義資料をメールにて送付する。適宜メールにて連絡されたし。※…実務家担当教員関連科目特になし先修要件なし- 98 -

元のページ  ../index.html#100

このブックを見る