医療看護研究会誌 第12巻1号
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順天堂大学医療看護学部 医療看護研究 第12巻1号(2015)7であると考えられる。Ⅴ.まとめ 本稿では、アクティブラーニングを促す学習環境と教授・学習法に着目し、アクティブラーニング導入の支援について、東京大学とマギル大学の事例をもとに考察を行った。 その結果、アクティブラーニングを促す学習環境では、学習環境の機能や操作方法や活用法に関する理解のための支援を教員に行うことに加えて、学生に対しても学習環境の機能や操作方法を説明することで、活動を円滑に行えると考えられた。加えて、学習環境を利用している教員どうしの情報交換や議論の機会を設けることで、教員コミュニティの形成やアクティブラーニングの導入が前進する可能性が示唆された。また、授業手法を体験できるワークショップを行うことで、授業手法の具体的なやり方を理解し、導入しやすくなると考えられた。 東京大学とマギル大学の事例から、これらの支援がアクティブラーニング導入に必要であることが示唆されたものの、実際の効果や図4のモデルについては検証できていない。これらの支援がアクティブラーニングの導入に有効なのかどうかを検討することが今後の課題である。引用文献1)河合塾:「深い学び」につながるアクティブラーニング, 全国大学の学科調査報告とカリキュラム設計の課題, 東信堂, 東京, 2013. 2)文部科学省:用語集 新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて〜生涯学び続け, 主体的に考える力を育成する大学〜, 37, 2012.3)松下佳代:ディープ・アクティブラーニング, 勁草書房, 東京, 2015.4)山内祐平:学びの空間が大学を変える, ボイックス, 東京, 2010.5)林徳治, 谷口勝一:大学授業におけるアクティブラーニングの教育実践(4), 大学教員を対象としたFD研修, 日本教育情報学会年会論文集, 26, 194-197, 2010.6)JMOOC:gacco講座一覧「インタラクティブ・ティーチング」http://gacco.org/list.html(参照日2015.6.19)7)東京大学教養学部付属教養教育高度化機構アクティブラーニング部門:+15minutes 〈http://www.kals.c.u-tokyo.ac.jp/dalt/15-minutes/〉 (2015.6.25)8)Teaching and Learning Services:Recent Class-room Improvements. 〈http://www.mcgill.ca/tls/spaces/classrooms〉(2015.6.23)9)Tovar M, Finkelstein A, Ferris J, Gougeon:De-signing a User-Centered Teaching and Learn-ing Support System for Active Learning Class-rooms. STLHE 2010. Toronto, Canada.

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