医療看護研究会誌 第12巻1号
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順天堂大学医療看護学部 医療看護研究 第12巻1号(2015)29表1 手術後に再発した肺がん患者が外来で治療を受けながら生きていく体験コ  ー  ドサブカテゴリーカテゴリーやってもまた再発するので辛い治療は受けたくない以前の入院治療より今の外来治療の方が苦痛が少ないと感じる辛い治療を頑張るよりも生活の質を重視する辛い治療を頑張るのではなく生活の質を向上できる治療を選ぶ積極的にがんに効くことを実践し自分に合った治療を選択する西洋医学の治療だけではなく治す為に色んな事をやってみる医療者にただ任せるだけでなく自分自身でも治す方法を探す外来治療を受けながら自らがんに効く事を見つけて試す治療は嫌だけど生きる為には必要な事だと認識する現在使用している治療薬に支えられていると感じる現在の治療薬に期待するより長く生きるための特効薬の開発を願う今後のがん治療の開発を願う新しい治療に期待する今後の新薬の開発を願う完治はないため今後も続く治療の事を考えると経済的に不安になる収入の無い高齢者には医療費負担が大きいと感じるこの先の医療費負担が大きい事を不安に思う生涯続く高額な治療費への不安がある自分がいなくなった後の家族を心配する残していく家族を思いやる家族の愛情を再認識する治療を受ける中で家族の支えを実感する家族と励ましあえる事に感謝する家族のありがたさを実感する家族に負担をかけないように気を配る自分も家族もお互いに無理をしないで治療に臨む家族の負担にならない様に配慮する繰り返される治療の中で諦めようと思ったが周囲の奨めで治療を受けるなかなか合う薬に出会えず治療を嫌になるが主治医を信頼して治療を続ける他者との関わりの中で治療継続を決意する繰り返される治療生活の中でも他者との繋がりによって闘病意欲を保つ追い詰められそうな時も病気の事を話せる友人がいる事に感謝する長引く治療の中も本当のことを言ってくれる友人に救われる長引く治療の中で友人の励ましが心の支えとなる薬が変わる度に不安になるが医師や看護師の気遣いに安心する信頼できる医療者に出会えて治療を続けていることに感謝する医療者の対応に安堵し治療を続ける治療を受けながら生きがいである仕事をする事で存在意義を感じる人間関係の繋がりを持ちながら治療をする事で生きていると実感する他者との繋がりによって存在意義を感じる今後の病状の悪化を常に不安に感じている外来で自分で病状を管理していく事に不安を感じる脳に転移する事を恐れる現在の状態を維持していたいと願うさらなる転移や悪化を気がかりに感じる根治を望めない治療による身体変化や病状悪化に落ち込む再発によって自信を喪失し精神的負担を感じる治療によっておこる身体機能の変化に自己価値が低下する治療による身体症状の悪化により生活の支障を感じ悲観するいずれ自分に使える治療薬が無くなって治療ができなくなってしまうのではないかと不安になる肺がんになったから病状進行は仕方がないと思いつつ日々出来なくなっていく事に落胆する完治しない事は仕方がないと思いつつ憂鬱になる困難な事を考えていても辛いだけなので開き直って前向きに考える前向きな目標を持つことが病気に立ち向かう原動力となる他の病気に比べて死ぬ準備ができるのでがんになった事を肯定的に捉える最悪の場合も視野に入れるが良い方を信じて希望を持つ思考を前向きにコントロールする物事を前向きに捉えるように努力する辛い事を考えるより今できる事に最善を尽くす病気により生じる不安やストレスは自分なりに処理している病気の事は医師に任せて深刻に考えない肺がんはしつこい病気なので考えすぎても仕方ない病気の事でストレスを溜めないように気持ちを整理する自分の存在意味を感じる為にも人の役に立ちたいと思うようになった病気になってからは人の事よりも自分の事を大切に思うようになった再発して死を意識することで以前と比べて価値観が変化したと感じる残された時間を思うことで価値観が変化する残された時間を意識することで価値観が変化する死を意識する事で「今」を大事に充実させて過ごそうと認識する命を大切にして少しでも長く生きていたいと思う治療効果を実感し生きていられる事に感謝する残された時間を考え生かされている時を存分に生きる死を覚悟しながら生きる生きているうちに色々と経験しておきたいと思うこれからの自分自身の生き方を考える最期は故郷に帰りたいと願う残りの生き方を模索する再発の診断によって死を身近に感じる死を見つめ最期の時を思案する

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