医療看護研究会誌 第12巻1号
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第11回 医療看護研究会発表要旨48委員会の承認を得て実施した。【結果】循環器・呼吸器系、腹部のアセスメントの単元で聴診スキルの演習でHFPSを用いた。ARCSは5段階SD法により回答を得て、各要素の得点平均は注意3.54、関連性4.05、自信3.30、満足3.74であった(取り得る範囲:1〜5)。【考察】ARCSにおいて、やりがいがありそうだという関連性や満足に対する評価に比べ、自信に関する得点が低いという結果が示された。この結果は他の演習科目においても同様の傾向があり、学生の自信を高める指導方略のさらなる検討が必要である。今後は授業運営の評価として、設計した授業や教材の学習効果の変化(Kirkpatrick評価モデルのレベル3)を調査していくことが必要であると考える。テーマ:周術期実習中に行う学内シミュレーション演習に参加した臨床実習指導者の学び発表者:○田中 朋子*1、宮津 珠恵、岡本 明美、桒子 嘉美、池田 恵、水谷 郷美、…戸島 郁子、山本 育子【目的】周術期実習2日目に行う学内シミュレーション演習(以下演習)では、教員と臨床実習指導者(以下指導者)で学生を指導している。本研究の目的は演習に参加した指導者の学びを明らかにすることである。【方法】演習に参加した指導者に、学生や学習内容について理解したことや新たに認識したことなどについて半構造化面接によりデータを収集し、得られたデータは質的帰納的に分析した。本研究はA大学の倫理委員会承認後に実施し、対象者には研究及び倫理的事項について口頭と文書で説明し同意を得た。【結果】対象は7名で全員女性、臨床経験年数は5~10年未満1名、10年以上6名であった。分析の結果、演習に参加した指導者の学びは《学生の看護技術に関する準備状況が理解できた》、《学生個々の性格やグループダイナミクスを把握できた》、《実習場と異なりリラックスして学んでいる学生に驚いた》、《学生との距離が近づいたと感じた》、《学生を支えるという指導者としての役割を強く認識した》、《学生に受け入れられる言葉掛けや指導方法を考える必要性を感じた》などの13に集約された。【考察】演習に参加した指導者の学びは、学生のレディネスの十分な把握、指導者としての自覚の強化、基本的知識や技術について再学習する必要性の再認識、学生への指導方法の再考の4つに大別されると考えられた。これらの学びは、3日目以降の病棟実習における指導力の強化につながると考えられることから、指導者が演習に参加する意義は大きいといえる。今後は、指導者が演習に参加したことによる学びが及ぼす影響や指導を受ける学生の学びへの影響について明らかにする必要がある。テーマ:臨床指導者と共に行う周術期実習中の学内シミュレーション演習発表者:○桒子 嘉美*1、池田 恵、水谷 郷美、田中 朋子、宮津 珠恵、岡本 明美、…戸島 郁子、山本 育子 成人看護実習Ⅰ(以下、周術期実習)において実習2日目に行う学内シミュレーション演習(以下、演習)では、周術期実習に必要となる技術の活用化を図ってきた。平成26年度より周術期実習で学生を担当する臨床指導者が参加し、指導に加わることとなった。本研究は、臨床指導者が参画した演習を含む周術期実習の評価と課題を、3年後期から4年前期の分野別実習期間を通して明らかにする予定である。調査内容として、実習前週の分野別オリエンテーション前と実習終了後に実施する知識テストおよび臨床実習自己効力感尺度、そして急性期実習用技術経験録を用いて、周術期実習における知識と技術、自己効力感の評価を行う予定である。しかし現在、調査継続中であるため、今回は臨床指導者が参画した演習の紹介をする。 演習は術前練習、全身状態の観察、初回離床ケア、ドレーン管理、創傷ケアの5項目で、1項目50分ずつ実施する。臨床指導者は病棟実習グループの学生と共に各ブースを回り、ブース担当教員の説明後、臨床における看護に基づき、学生の受け持ち患者に応じた実践や、病棟で使用している物品や方法などの補足指導を行っている。テーマ:小児看護学における実習直前の看護技術演習が臨地実習に及ぼす影響-2年間の比較-発表者:○古屋 千晶*1、西田みゆき、川口 千鶴【目的】実習直前の看護技術演習の学習効果を学生の習得の認識から明らかにし、昨年(2013)度と比較し今後の演習のあり方を検討することを目的とした。【方法】昨年度に引き続き、今年度も小児看護実習を履修した3年生を対象に質問紙調査(演習前・後と実習後)を行った。質問紙は、実習に必要な技術とし

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