医療看護研究会誌 第12巻1号
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順天堂大学医療看護学部 医療看護研究 第12巻1号(2015)573-4,2007.2)藤実彰一:小児内分泌学, 31-33, 2009.テーマ:排便障害児への退院指導教材の実用化のためのガイドラインの作成発表者:○西田みゆき*1、込山 洋美、東山 峰子、菅原 淳、唐沢 身和、石川あけみ、…岡崎 任晴【目的】退院支援教材の評価を継続し、退院指導スケジュールに伴ったガイドラインを作成し、実用化を目指すことを目的とした。【方法】①支援教材を用いて退院指導を行い、排便障害児の家族と看護師への質問紙調査を行い評価とする。②退院指導スケジュールを分析し、支援教材を用いた退院指導のガイドラインを作成する。③既存の支援教材の見直しと再構成を行い、電子媒体への移行を行う。【結果】①排便障害児のための退院支援教材の評価は、9例の患者を対象に行った。述べ20冊のパンフレットを使用し、平均3.55(4点満点中)と高得点であった。看護師の評価ではスキンケアと栄養の冊子についての評価が低く、それ以外は使用しやすかったと答えていた。②対象患者の退院までの経過をカルテから読み取り、どのタイミングで退院指導教材を使用するかを検討し経過表を作成した。③栄養については、栄養士からの情報を集め改訂を行った。その後、6冊のパンフレットをPDF化し順天堂医院のHPにアップする。【考察】看護の質の担保のために統一した看護が必要と考え退院支援教材の作製に取り組んだ。しかし、多忙な現場で慣れない支援教材を用いて時間を割いての退院指導を導入するのは非常に困難を極めた。また、度重なる人事異動により、研究を継続することも難しかった。そのような中でも、看護師の意識を高め実現可能な看護の仕組みを構築していくことは重要であると考える。テーマ:鎮静催眠剤を必要とする検査・処置を受ける子どもと看護師とのかかわりに関する文献検討発表者:○橋本 美穂*1目的:鎮静催眠剤を必要とする検査・処置を受ける子どもと看護師とのかかわりについて文献検討を行い、研究の動向と子どもと家族の現状と看護師のかかわりの具体的内容を明らかにする。方法:1999年から2015年1月までの国内文献について医学中央雑誌Web(Ver.5)を用いて文献検索し、かかわりが読み取れる文献13件を抽出して、研究の動向とかかわりの具体的内容を分析した。結果:鎮静催眠剤を必要とする検査・処置を受ける子どもと看護師とのかかわりの文献は、量的研究が10件と最も多かった。かかわりの具体的内容は【子どもと家族の思い】、【子どもの生活に合わせた環境のかかわり】、【鎮静催眠剤の特性とケア】に類似化された。睡眠導入が困難な因子として、2歳~6歳未満の子ども、脳神経疾患の特に精神発達遅滞、発達障害の子ども、普段の寝るときの体位が横向きや腹臥位であった。子どもの睡眠導入の時間は、付き添う家族の負担感が影響していた。鎮静催眠剤の投与方法、追加投与は施設により違いがあった。検査・処置を受ける子どもの鎮静から覚醒場面において、子どもや家族を参加者とした、鎮静催眠剤の特性と子どもの生活環境に合わせた看護師の判断やかかわりについて、具体的に明らかにされている研究は見当たらなかった。結論:今後は、鎮静催眠剤の特性と子どもの睡眠−覚醒リズムの変化に合わせて、子どもの生活を見据えた看護師の判断やかかわりについて具体的な内容を明らかにする必要がある。テーマ:産褥早期における母親の児への愛着形成を促進する看護者の関わり発表者:○大田康江*1研究目的:産褥早期における看護者と母児の三者の相互作用に焦点をあて、看護者が母親の児への愛着形成を促進するための関わりを記述し、その関わりの構造を明らかにすることを目的とする。研究方法:母児への関わりについて9名の看護者に半構成的面接および看護者の母児への関わりを参加観察した。産出されたデータは、質的記述的分析を行った。結果:【身近で対等な関係の構築】【身を委ねられる開放感】【母親の気持ち、ニーズに応答し寄り添う】【母親モデルとなり、母親が自信をもてるよう導く養育的関わり】【母児の身体的近接性を保つ】【母児の情緒的結びつきを促す】【児をひとりの人として接する】【児のサインをキャッチし児の気持ちを代弁】【児との相互作用の成功体験を母親につませる】【すべてを見通す察知力が求められるという看護者の専門性】【母児への積極的コミットメントとルーティンワークとの兼ね合いのバランス】の11カテゴリーに集約された。こ

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