教育 カリキュラム

医療看護学部では、人材養成目的「学是である「仁」の精神に基づき、安心・安全で質の高い看護を提供し、さらに高度先進医療の一翼を担うことができる高い倫理観を兼ね備えた看護職者(看護師・保健師・助産師)の育成」を目指して、以下のカリキュラムを編成しています。

4つの概念

4つの科目群「人間と教養」「人間の健康」「看護の理論と方法」「医療看護の統合と発展」からなるカリキュラムを編成することで、段階的に理解を深めるようにしています。
さらに、カリキュラムを充実させるため、医学部・スポーツ健康科学部・保健看護学部・国際教養学部・保健医療学部・医療科学部6学部、医学部附属6病院と連携し、学びを深められるようにしています。

カリキュラムの概念図(2022年度以降入学生)

グループ 10508

2021年度以前入学生用、その他科目の詳細は、履修要項・教育要項を併せてご参照ください。

1.人間と教養

人間の本質と生命の尊厳を学修し、豊かな人間性を養うとともに、人類が築いてきた文化を尊び、人間をとりまく社会や自然に対する洞察力、理解力を養います。また、現代社会に必要なスキルを修得し、生涯にわたり自己研鑽する態度と方法論を身につけます。

2.人間の健康

個人、家族、地域社会で生活する人々の健康を支える環境と社会的仕組みについて基本的事項を理解します。また人間の生命の営み、健康の維持増進、疾病障害の原因と病態・治療について科学的に学びます。保健・医療・福祉の各分野の基礎的理解の上にその連携を、看護との関わりのうえから理解します。

3.看護の理論と方法

看護の理論と実践を系統的に学び、看護実践に必要とされる基本的な知識、技術および態度を修得します。それぞれの分野の概論、看護方法論等を学び、講義・演習で学んだ知識と技術をもとに看護学実習を行い、看護実践力を養います。

4.医療看護の統合と発展

保健・医療・福祉を学修できる科目を設定して、看護に関わる知識を統合的に理解できるようにし、質の高い看護を提供する実践能力を養っていきます。また、在宅療養と病院施設間の連携や継続看護、チームケアの実際を実習していきます。さらに、災害時や緊急時に対応できる応用力の修得や、感染予防・ヘルスプロモーション・終末期への看護を提供できる能力を養っていきます。 最近の看護のトピックスや課題について具体的な事例から考察を深め、将来の国際貢献も視野に入れ幅広い職場で活躍するための基本的能力を修得することを目的とします。看護学を発展させるために必要な研究的態度を養い、看護管理・看護政策の重要性や課題を思考し、看護の本質を追究し、質の高い看護を探究できる能力を養います。

応用能力を身に付ける多彩な科目

4つの科目群の中には、応用能力を身に付ける様々な科目を取り入れています。

  • 医療看護研究は段階的に分けて学び、理解を深められるようにし、論理的および科学的思考の能力を高められるようにしています。
  • 保健師・助産師に関する科目は、看護職者として必要な基礎的知識を身に付けるのに必要な科目であり、国家試験受験資格取得にかかわらず選択・受講することができるように配置しています。
  • 異文化を理解し、国際的な視野を培えるような科目を置き、希望者は海外研修ができます。