オリンピックボランティアに参加して

 2021年8月8日、1年の延期を経て開催された東京オリンピックの閉会式にボランティアとして参加しました。私は、世界規模のイベントを間近で見られることやそこに集う人々とコミュニケーションを取れることなどに惹かれ、また開催国の国民として何らかの形でオリンピックに携わりたいという気持ちからボランティアへの応募を決めました。本来ならマリン実習期間中でしたが、今年度は新型コロナウイルスの影響で中止になったこと、また大学の先生方など多くの方々にご理解いただき、オリンピックボランティアに参加することが出来ました。
 ボランティアに応募したその日から数年間心待ちにしてついに迎えた活動日当日、私は旗手(外国旗を持ち入場する係)の役割を担うことになりました。同じく旗手を担当されるボランティアメンバーは皆初対面であるにも関わらずすぐに打ち解け仲良くなることが出来、オリンピックボランティアに応募した動機の1つであった、年代や性別、出身など立場が異なる多くの方々とコミュニケーションを取ることが出来ました。
 閉会式の開式を目前とし、国立競技場内へと続く入場口付近の待機場所では、メダルを首から下げた選手たちがあちこちで他国の選手と話したり写真を撮り合ったりと自由な時間を過ごしていました。選手たちが国を越えた友情を育んでいる様子を間近で感じることが出来ました。
 徐々に日が暮れはじめ緊張が高まる中、盛大な花火が打ち上がり、ついに閉会式が始まりました。壮大な音楽と共にころころと色を変える会場に圧倒されているうちにプログラムは進み、あっという間に私が登場する番になりました。暗く照明の落とされた入場通路から一歩フィールド内へ足を踏み入れた途端、眩いばかりの光と無数のカメラ、そして一面を取り囲む色とりどりの客席に包まれ、今までにない高揚感が湧き上がってくるのを感じました。どこに目を移しても眩むほどにキラキラと明るく、風にはためく色鮮やかな国旗が立ち並ぶ光景は、息をのむほど美しくまさに夢のようでした。上空から撮影されたサークル状に並ぶ国旗が、会場内のモニターに映し出された時、まさしく自分が閉会式の一端を担っていることを実感し感動を覚えると同時に、このオリンピックという特別な舞台に携わることが出来た喜びに心が満たされていくのを感じました。今でも目を閉じるとあの時の景色や音楽、熱気や興奮までもが浮かぶくらいしっかりと心に刻み込まれました。
 この経験を通し改めてボランティアの良さを実感するとともに、スポーツ選手やその関係者だけでなく、一般市民も共に開催に向け努力することで、スポーツに馴染みのなかった人や遠く離れた観戦者を繋ぎ、見る人の心を1つにすることにオリンピック開催の意義があると感じました。またその信念を守り実現できているから世界中を巻き込む大イベントとして、アスリートの憧れの舞台として数百年も続いているのだと思いました。
このような貴重な経験が出来たこと、そして多くの気付きを得られたことを本当に嬉しく思います。これからも様々な経験を通して世界を広げ、たくさんの学びや新しい価値観を得られるように努力していきたいです。そして、社会に向けて貢献していこうと思います。

1年S.C

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